注目ベンチャー紹介:Virtus Solis

2024
5
20

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介は、Virtus Solisです。
Virtus Solisは、宇宙空間に太陽電池パネルを設置し電波で地上へ送電するプラットフォームを提供します。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Virtus Solis

https://virtussolis.space/

サービス/プロダクト概要

•宇宙空間への太陽電池設置および地上への送電プラットフォームの提供

宇宙発電プラットフォーム イメージ (同社資料より)

特徴・提供価値

・太陽電池パネルを地球の中軌道に配置し、ロボットを使用してそれらを自動的に組み立てることで太陽電池アレイを宇宙空間に作成。

・宇宙空間で発電された電力はRFにより地上に送電され、フットボール場の全長に相当する受信機を使い、伝送された電力を得る。

・地上で距離100mの伝送実証は済。次のステップは、プロトタイプ衛星を構築し、モデルの予測通りに連携して動作することを検証する予定。 

・2027 年 小型のパイロット機器で実証予定。 1kWの電力送電

・2030年までに最初の商用システムを軌道に乗せることを目指す。

発電パネルのプロトタイプ (同社資料より)

ビジネスモデル

・宇宙空間への太陽電池設置および地上への送電プラットフォームの開発

なぜ今この会社なのか

・地上の太陽光発電は夜間の発電は困難。一方、宇宙空間は常時発電が可能。

・自然エネルギー発電は電力貯蓄コストと送電コストが高い。一方、同社の提供するプラットフォームは消費エリアに直接電力を供給する。

・他の発電方式に対して、大幅に低コストな発電を見込む。$45/MWh

発電コストの比較 (同社資料より)

顧客・競合・パートナー

・顧客:三菱重工、Space EnergyInitiative、各国宇宙開発機構

・競合:Ecolectro, Solestial

・パートナー: Orbital Robotics (宇宙空間に発電パネル組み立て) クリスタル、ペロブスカイト(太陽光電池)

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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