Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はVerneです
同社は長距離輸送トラック向けの水素ステーションと水素貯蔵タンクの開発を行っています
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Verne
https://www.verneh2.com/
サービス/プロダクト概要
- 長距離輸送トラック向けの水素ステーションと水素貯蔵タンクの開発
特徴/提供価値
- 未だ研究開発途上であるが、主な技術構成要素は以下の通りである
- 水素タンク:
(1)カーボンファイバー複合材を練り込んだロール状の断熱素材とその製造プロセス
(2)低温を保ちガス漏れを防ぐタンクの設計
(3)タンク内の圧力を監視しガスのコントロールを行う安全装置システム - 水素ステーション:
(1)気化した超低温水素を再利用するための再液化装置
(2)独自の冷媒ミックスにより、低温状態を維持しながら高圧圧縮過程を効率的に行うための熱交換器(圧縮装置自体は市販品を利用)
(3)一時的に水素を貯蔵し、低温圧縮プロセスと水素供給を切り離すサブタンクシステム
ビジネスモデル
- 長期的には水素インフラシステム会社として、水素ステーションとタンクを長距離輸送トラックメーカーや物流企業へ供給する立ち位置を目指す
- 短期的にはトラックOEM、自社で物流網を持つEC大手、小売等向けトラックに最適化したタンクの開発・販売を行う
顧客課題・市場動向
- 産業水素向けタンク・供給装置の製造・販売を行ってきた企業や、トラックOEM(その関連企業ふくう)が主なプレイヤー
- 一方でトラックに最適化したCcH2(高圧超低温水素)タンクを開発するプレイヤーに目立った企業は未だなく、独Cryomotive等のスタートアップ企業が多い
顧客・競合・パートナー
- 競合:Hexagon(産業水素向けタンク、供給装置/三井物産が出資)、豊田自動織機、Cryomotive
- 顧客・実証パートナー:トラックOEM、米EC大手、米小売大手
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