Written by Yusaku Masunaga
今回の注目ベンチャーの紹介はTurion Spaceです。
Turion Spaceは衛星のメンテナンスやモニタリングサービスの企業です。衛星などの対象の監視・追跡、軌道上のデブリの除去などを行う宇宙船の開発しています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Turion Space
https://turionspace.com/
サービス/プロダクト概要
- 衛星などの宇宙の物体の監視・追跡、軌道上のデブリの除去、既存の衛星へのサービス提供を目的とした宇宙船を開発。
- 同社の宇宙船は、ビジョンセンサーと推進システムを使用して、宇宙の物体のデータを取得し、クライアントの宇宙資産や大型デブリ物体の軌道を脱軌道または変更することで、宇宙デブリの清掃を通じて地球軌道を持続可能にする。
特徴・提供価値
- DROIDと呼ぶ、宇宙状況認識(Space Situational Awareness:SSA)、宇宙デブリの除去(Active Debris Removal:ADR)を行う宇宙船システムを開発。
- 母船から小型衛星をデブリに発射して装着させ、デブリの軌道を変更する。
- 母船にはコンピュータービジョンシステムが実装され、デブリの認識を行う。
- 除去用の小型衛星は母船から独立して動く。ミッションが失敗した際には自身がデブリとならないようなプログラムをされている。
- レーザーやロボットアームや他のデブリ除去システムと比較して構造がシンプルであり、コスト面でも運用面でもメリットがある。
- デブリ除去を行っていない間には、母船でSSAのためのデータ取得を行う。
ビジネスモデル
なぜ今この会社なのか
- 地球低軌道(地表からの高度2,000km以内)には100万機の物体が存在するが、トラッキングできているのは35%ほど。
- 2023年に数回の打ち上げ計画。
- 政府などから複数の契約を取得済み。
顧客・競合・パートナー
- SSAではLeoLabsやNorthStar、ADRではNorthrop GrummanのMEPや日本のAstroscaleなどが競合。
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