Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はTulipです。
製造業向けのクラウド型のモジュール式製造実行システム(Composable MES)を提供する会社です。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Tulip
https://tulip.co/
サービス/プロダクト概要
- 製造業向けのモジュール式製造実行システム(Composable MES)を提供。
- 製造現場のデジタル化と効率化を目指し、現場作業員が自身で使いやすいアプリケーションをノーコードで作成できる機能を備えている。
- 柔軟で拡張可能なシステムで、製造工程の管理やトレーサビリティ、品質管理といった幅広い機能を提供し、現場業務改善を支援する。
特徴/提供価値
- モジュール式のMESアプローチによる高い柔軟性と迅速な導入が特徴。
- 従来の「一括導入」から脱却し、特定の課題に対して迅速に価値を提供する。
- ノーコードやローコードでの開発をサポートしており、現場のエンジニアが直接アプリケーションを構築・展開できるため、開発スピードが向上する
- TulipはOPC UAやMQTT等の通信プロトコルにも対応し、製造現場で用いられる機器やセンサーとの統合を可能にし、リアルタイム分析やダッシュボード作成を簡便にするなど、現場のデータ活用を促進する環境を整備している
ビジネスモデル
- SaaS型のビジネスモデルを採用
- 企業はニーズに合わせて段階的にTulipを導入でき、必要に応じて拡張できるため、投資リスクを抑えつつ、継続的な価値を引き出すことが可能
- また、アプリやコネクタを提供する「Tulipライブラリ」や「Tulipコミュニティ」によってユーザー同士の情報交換や学習もサポートしている
市場動向・なぜこの会社なのか?
- 製造業におけるデジタル変革が進む中で、柔軟で拡張可能なMESへのニーズが高まっている。
- 従来のMESが対応しきれない多様な現場ニーズに対応できるTulipのプラットフォームは、これからの製造業の課題、SMB向けにマッチする可能性がある。
- このアプローチは、特にSIerが顧客ごとに異なるニーズに対応する際にも求められつつある
顧客・競合・パートナー
- 顧客:売上$500M-$800M程度の中堅企業が中心。一方で、DMG森精機(株主でもあり、日本に販社を保有)、Stanley Black & Decker、TICO Tractorsといった大手製造業も含む
- パートナー:SIer、MDRなど
- 競合: Siemens、Rockwell Automation、Critical Manufacturin、Dassault Systèmes、Schneider Electric、横河電機、NECなど
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