Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はSettleです。
中堅・中小企業(SMBs)向けに、買掛金管理、在庫管理ソフトウェアSaaSとワーキングキャピタルファイナンスを一つのプラットフォームで提供する企業です。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Settle
https://www.settle.com/
サービス/プロダクト概要
- 請求書の支払い管理、在庫管理、支払い条件の延長(Extended Payment Terms: EPT)によるファイナンシングなど、企業が抱えるキャッシュフローに関する課題を解決するための包括的なソリューションを提供
- 特に、ECチャネルを多く活用する消費財(CPG)企業や在庫管理が重要な業界に対して強みがある
特徴/提供価値
- Settle社の最大の強みは、オールインワンプラットフォーム
- これにより、企業は一つのダッシュボードから請求書支払い、在庫管理、資金調達までを行うことができます。
- ファイナンシングは機械学習を活用した迅速な与信審査により、1~2日での審査が可能で、迅速なキャッシュフロー改善をサポート
- 会計ソフトウェア(QuickBooksやXero)や銀行口座との統合により、リアルタイムで財務データと連携し、利用企業はリアルタイムで財務データの管理ができる他、Settleはそれらデータを活用した精度の高い与信ロジックを作りあげている
- 特に、SMBが抱えるキャッシュフローのギャップを埋めるための支払い条件の延長(EPT)は、柔軟な支払い条件を提供する
- また、透明な料金体系や使いやすいインターフェースもユーザーにとって大きな価値を提供している
ビジネスモデル
- Settle社のビジネスモデルは、SaaSとしての定額料金(月額$79から$149)とファイナンシングに対する利息収入の2つの収益源
- 融資に対する利息は、30日ごとに0.9%~2.0%の範囲で、企業のリスクプロファイルに基づいて決定される
- すでに200以上の企業に対して、クレジット限度額が$25Kから$20Mまでの範囲で融資を行っている
市場動向・なぜこの会社なのか?
- SMBは、従来の銀行からの融資を受けることが難しく、迅速で柔軟な資金調達手段を求めている。
- 特に消費財業界では、在庫の管理と資金の流動性がビジネス成功の鍵となる
- Settleは、これらの課題を一つのプラットフォームで解決できるという点で、非常に大きな市場ニーズに応えている
- Eコマースやデジタル決済の成長も追い風となっており、今後の市場拡大が期待される
顧客・競合・パートナー
- 顧客:消費財(CPG)や在庫管理を重視する業界
- パートナー:Shopify等のECプラットフォームとのパートナーシップ、QuickBooks、Xeroなどの会計ソフトウェアとのデータ統合
- 競合: SaaS型の買掛金管理などはBill.com、Melioなどがある。またファイナンシングでは、WayflyerやECプラットフォームのShopifyもShopify Capitalとして売上データベースのファイナンシングを提供している
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