注目ベンチャー紹介:Settle

2024
9
30

Written by Yuhei Yano

今回の注目ベンチャーの紹介はSettleです。

中堅・中小企業(SMBs)向けに、買掛金管理、在庫管理ソフトウェアSaaSとワーキングキャピタルファイナンスを一つのプラットフォームで提供する企業です。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Settle

https://www.settle.com/

サービス/プロダクト概要

  • 請求書の支払い管理、在庫管理、支払い条件の延長(Extended Payment Terms: EPT)によるファイナンシングなど、企業が抱えるキャッシュフローに関する課題を解決するための包括的なソリューションを提供
  • 特に、ECチャネルを多く活用する消費財(CPG)企業や在庫管理が重要な業界に対して強みがある

特徴/提供価値

  • Settle社の最大の強みは、オールインワンプラットフォーム
  • これにより、企業は一つのダッシュボードから請求書支払い、在庫管理、資金調達までを行うことができます。
  • ファイナンシングは機械学習を活用した迅速な与信審査により、1~2日での審査が可能で、迅速なキャッシュフロー改善をサポート
  • 会計ソフトウェア(QuickBooksやXero)や銀行口座との統合により、リアルタイムで財務データと連携し、利用企業はリアルタイムで財務データの管理ができる他、Settleはそれらデータを活用した精度の高い与信ロジックを作りあげている
  • 特に、SMBが抱えるキャッシュフローのギャップを埋めるための支払い条件の延長(EPT)は、柔軟な支払い条件を提供する
  • また、透明な料金体系や使いやすいインターフェースもユーザーにとって大きな価値を提供している

ビジネスモデル

  • Settle社のビジネスモデルは、SaaSとしての定額料金(月額$79から$149)とファイナンシングに対する利息収入の2つの収益源
  • 融資に対する利息は、30日ごとに0.9%~2.0%の範囲で、企業のリスクプロファイルに基づいて決定される
  • すでに200以上の企業に対して、クレジット限度額が$25Kから$20Mまでの範囲で融資を行っている

市場動向・なぜこの会社なのか?

  • SMBは、従来の銀行からの融資を受けることが難しく、迅速で柔軟な資金調達手段を求めている。
  • 特に消費財業界では、在庫の管理と資金の流動性がビジネス成功の鍵となる
  • Settleは、これらの課題を一つのプラットフォームで解決できるという点で、非常に大きな市場ニーズに応えている
  • Eコマースやデジタル決済の成長も追い風となっており、今後の市場拡大が期待される​

顧客・競合・パートナー

  • 顧客:消費財(CPG)や在庫管理を重視する業界
  • パートナー:Shopify等のECプラットフォームとのパートナーシップ、QuickBooks、Xeroなどの会計ソフトウェアとのデータ統合
  • 競合: SaaS型の買掛金管理などはBill.com、Melioなどがある。またファイナンシングでは、WayflyerやECプラットフォームのShopifyもShopify Capitalとして売上データベースのファイナンシングを提供している
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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