Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はReframe Systemsです。
同社はモジュラー部品とマイクロ工場を活用した、低コストモジュラーホーム(≒プレハブホーム)の開発・販売を行うスタートアップです。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Reframe Systems
https://www.reframe.systems/
サービス/プロダクト概要
- モジュラー部品とマイクロ工場を活用した低コストモジュラーホームの開発・販売
特徴/提供価値
- 低イニシャルコスト(Low Capex)と高生産性(Low Opex)を実現する、ソフトウェアで定義されたマイクロ工場に特徴
- マイクロ工場(50Ksqft<>通常200Ksqft)の建設費は、$5M程度で100日以内に生産開始が可能
- 汎用ロボットとワークステーションが効率的に配備され、すべての作業は独自のソフトウェアで一元管理される
- ソフトウェアには各地域の建築基準がインプットされ、パネルを平仄とした基準フォーマットを元に共通事項はロボットで生産され、カスタマイズ事項はワークセルでの人作業に回され、それに連動した作業指示、実績管理も行われる
- 創業メンバーはAmazon Robotics出身で、Amazon倉庫へのKiva導入に関わっていた。この経験に着想を得て同社を2021年に創業
- 最初の概念実証が終わった段階でこれから2-3のMultifamily住宅(1棟に複数世帯が入居できる住宅コンプレックス)建設に着手する予定
ビジネスモデル
市場動向・なぜこの会社なのか?
- 特に米国における建設業界の生産性は非常に低く、製造業と比較すると約2倍生産性に開きがあると言われる
- 製造業における直接人件費は製造原価に対して10%程度と言われるのに対して、建設業は40%程度と言われる
- モジュラーホームは上記課題を解決する手段として注目されたが、代表格であったモジューラーホームスタートアップVeeVが破綻するなど採算性に疑問が呈されている
- アメリカにおいては、州、市レベルで都市計画法が設定され、建築基準も異なるため、VeeVのような中央工場でモジュール品を大量生産するモデルがワークしない
(建築地に応じた細かな調整(マスカスタマイズ)が求められる)
- 同社は、同基準の地域にマイクロ工場を建設し、ソフトウェアにより作業生産性を高めることで、低コストで早く住宅供給が可能になる
顧客・競合・パートナー
- 顧客:住宅デベロッパー
- 競合:PlantPrefab(高級路線)、Cover(超小型プレハブ)など多数
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