Written by Hiroaki Kawada
今回の注目ベンチャーの紹介はRamona Opticsです。
Ramona Opticsは、多点イメージセンサを使用した検査装置・システムを開発する会社です。
用途は医療(細胞)、ライフサイエンス(微生物)、半導体(ウェハ・半導体パッケージ)の観察・検査になります。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Ramona Optics
サービス/プロダクト概要
- 顕微鏡における長年の課題である視野の広さと解像度のトレードオフの解決する
12*8=96個のCMOSイメージセンサを使用したMCAM™(Multi-Camera Array Microscope)を開発
図1:検査機及び半導体ウェハ検査結果のイメージ
特徴/提供価値
- 一連の小型顕微鏡に構造化された照明と深層学習ソフトウェアと組み合わせることによって、
数百平方センチメートルレベルを数μmレベルの解像度で捉えるギガピクセル検査装置(顕微鏡)が提供可能
ビジネスモデル
- 半導体、医療、ライフサイエンス向け検査装置の開発・販売
市場動向・なぜこの会社なのか?
- これまでは医療・ライフサイエンス用途の開発をおこなってきたが、
近年はAIブームで需要が急増する半導体の検査装置事業も検討
- 半導体製造における工程ごとの検査は良品率向上に重要であり、
各レイヤーごとの検査をおこなうが、先端半導体部材は微細構造のため、
マクロ画像及びその位置情報とミクロの画像を合わせたデータを取得するのに膨大な時間がかかる課題があった
- 彼らは図2に記載の検査スピードを有する装置を開発しており、
さらに最小検査寸法を3→1μm、測定時間を半分にすることで
半導体の大幅な良品率・生産性の向上に寄与する検査装置の上市を目指す
図2:検査結果の解析イメージと検査スピード
顧客・競合・パートナー
- 顧客:半導体-TSMC, 半導体後工程メーカー各社
- パートナー:浜松ホトニクス,ドイツ研究機関
- 競合:Nikon, SCREEN, Olympus
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