注目ベンチャー紹介:Quadratic3D

2024
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19

Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介は、Quadratic3Dです。
Quadratic3Dは、3Dプリンター装置と同プリンターで使用される材料を開発、販売をします。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Quadratic3D

https://www.quadratic3d.com/

サービス/プロダクト概要

•3Dプリンター装置の販売およびメンテナンスサービス。同プリンター専用の材料(消費材)の販売。

製作物の例(同社資料)

特徴・提供価値

・独自に開発する樹脂材料に対して3D露光(2Dスキャン x 1Dスキャン)する。

・他の3Dプリントに比べて、後処理(ベースからの切り離し・表面仕上げ研磨など)が不要なため効率的に形成物を得る。

・アプリケーション:眼鏡のレンズ、マウスピース

・同社樹脂材料は黄変しにくく、クリアー。

・完成物の表面粗さが低い。(Ra<1.5um)

・解像度:20um

・対象物の厚みが厚い場合も、処理時間は同じ。

3Dプリント方式の概念図(同社資料)

ビジネスモデル

•3Dプリンター装置の販売およびメンテナンスサービス。同プリンター専用の材料(消費材)の販売

なぜ今この会社なのか

・マウスピースなどのデンタル用商品を製作するにあたって、既存の製造プロセスでは材料ロスが大きく、人的負荷も大きい。同社3Dプリンターは、材料ロスを90%、人的負荷を60%低減する。

・眼鏡のレンズ向けについては、現地製作を実現することで、在庫ロスと物流ロスを低減する。

・当面は装置販売により収益化を進めるが、2027年からは材料(消費材)販売による収入が最大の収益源となる計画。

眼鏡レンズの写真と特徴(同社資料)

顧客・競合・パートナー

•顧客:ZENNI

•競合:Inkbit

•パートナー:フジフィルム、AGC、ハーバード大学

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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