Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はMi Terroです。
Mi Terroは、農業廃棄物や紙廃棄物からタンパク質と繊維質を抽出し、バイオベースのPVA樹脂/フィルムを開発しています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Mi Terro
https://www.miterro.com/
サービス/プロダクト概要
- 農業廃棄物や紙廃棄物からタンパク質と繊維質を抽出し、バイオベースのPVA樹脂/フィルムを開発
特徴・提供価値
- 農業廃棄物(ビールやジャガイモ)や紙廃棄物(紙パルプ)からタンパク質と繊維質を抽出し、既存の生産設備での使用可能なバイオベースのPVAに代わる樹脂/フィルムを開発
- 現在、洗剤用の水溶性ポット(アリエールのジェルボールの様なフィルム)の開発に注力
- また別途、紙へのコーティング材も開発(既存のコーティング機にドロップイン可能、PFASフリー、有害化学物質不使用)
- 来年には標準的なPVAよりも安価な生産をすることを目指しており、製造プロセスでは酵素や微生物を一切使用せずに抽出することがコアIP(特許2件取得、4件出願中、特許情報)
- 生産プロセスは、農業廃棄物からタンパク質、繊維、デンプンなどのポリマーを抽出し、ポリマーを分離した後、グラフト重合によってモノマーをポリマーに結合させる
ビジネスモデル
- 開発したPVA代替素材(レジン、フィルム)の販売
- ペーパー向けコーティング剤の販売
なぜ今この会社なのか
- 世界中で13億トンの食糧廃棄が発生、また4600万トンのプラスチック廃棄があるがリサイクルされているの5-6%程度である
- 食品廃棄から製品をアップサイクルし、あらゆる産業にけるプラスチック依存の削減が求められている
顧客・競合・パートナー
- パートナー:三井物産パッケージ、伊藤忠、Georgia-Pacific(紙コーティング)、SPB GlobalなどがパイロットテストやJDAのパートナー *三井や伊藤忠との独占契約は無し。リプトンとも提携し、溶解可能なティーポッドを開発。
- 顧客:ユニリーバ、P&G、ヘンケルなど
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