注目ベンチャー紹介:Magnomer

2023
9
5

Written by Issei Kusano

今回の注目ベンチャーの紹介はMagnomerです。
Magnomerは、磁気を含むコーティング剤を提供しており、そのコーティングをプラスチックパッケージに行うことによって、リサイクル時の分別/回収を容易にします。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※

Magnomer

https://magnomer.in/

サービス/プロダクト概要

  • 磁気を含むコーティング剤をパッケージ会社や食品・飲料ブランドに提供

出所:Mognomer Webサイト
出所:Mangonemr Webサイト

特徴・提供価値

  • 磁性体をパッケージにコーティングすることで、プラスチック廃棄物のリサイクル時に、磁力によりフィルムの分別を容易にする
  • プラスチック製品(ボトルや袋など)のリサイクルの流れは、大きな分別->粉砕と洗浄->分離であり、最後の分離の際に磁気を用いて分別が可能となる
  • *磁気による分別の仕組みは、多くのリサイクル施設が既に保有しており、標準的な設備である
  • 現在、シュリンク包装と注力中(初期の商業化フェーズ)で、フレキシブルパッケージ向けも開発中。
  • コーティングは製品は透明であり、標準インキの様に既存の設備で使用可能。また、食品パッケージにも使用可能であり、APR(プラスチックリサイクル協会)にも適合。
  • 磁気コーティングを使用した製品が環境に廃棄されても、コーティングによる環境負荷はない(重金属は使用していない)

ビジネスモデル

  • 磁気コーティングの販売、コーティングのライセンシング

なぜ今この会社なのか

  • 多くの国の政府がリサイクル可能なパッケージを義務付け始めており、対策不足のブランドがある場合はペナルティの発生もありうる
  • シュリンクタイプのパッケージはボトルのリサイクルを25%程度阻害しており、複数層フィルムのパッケージは分別が困難な状況
  • HDPE容器などにはノリでラベルが接着されており、効果的なリサイクルができていない

顧客・競合・パートナー

  • 顧客(PoC検討中を含む):富士シールなどのフィルムサプライヤー、PEPSICO(India)などのブランド

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