Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はLimaCharlieです。
APIベースのセキュリティインフラを提供するIaaS(Infrastructure as a Service)プラットフォームで、クライアントは同社プラットフォームを利用することで、自社のIT環境に合わせてセキュリティ機能を柔軟にカスタマイズ・制御できるようになります。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
LimaCharlie
https://limacharlie.io/
サービス/プロダクト概要
- 同社のIaaSプラットフォーム(Infrastructure as a Service)は、クライアントが自社のIT環境に合わせてセキュリティ機能を柔軟にカスタマイズ・制御できることを実現する
- 現在の主な顧客は、MDR(Managed Detection and Response)、MSSP(Managed Security Service Providers)、およびITセキュリティチームを持つ企業やシステムインテグレーター(SIer)
- LimaCharlieは、「セキュリティ製品の基盤」を提供することを目指しており、セキュリティ運用をDevOps化することで、現代のクラウドベースIT環境に対応する革新的なソリューションを提供する。
特徴/提供価値
- 1. API駆動型アーキテクチャ
- LimaCharlieは、全てのセキュリティ機能がAPI経由でアクセス可能な設計
- これにより、開発者やセキュリティエンジニアが自社環境に合わせたカスタムワークフローを構築しやすくなる
- 2. リアルタイム脅威検知と自動対応
- エンドポイントの挙動をリアルタイムで監視し、異常を検知した際に自動的にアラートを発信
- さらに、スクリプトによる自動対応を可能にするため、インシデントの初期対応が迅速かつ効率的に行える
- 3. セキュリティのDevOps化を推進
- LimaCharlieは、サイバーセキュリティのDevOps化を促進し、従来の「箱入り」セキュリティ製品が抱える非効率性を解消
- セキュリティ機能の開発・運用を一体化し、脅威検知から対応までの時間を短縮する
- 4. IaaSモデルと従量課金制
- セキュリティリソースを必要に応じて利用できるIaaSモデルを採用し、従量課金制によって無駄なコストを抑えます。
- これにより、クライアントは予算に合わせた柔軟なセキュリティ導入が可能です。
ビジネスモデル
- 定額料金+従量課金制のIaaSを中心に展開
- 特にMDRやMSSPにとって有利であり、複数の顧客に対して異なるセキュリティ要件に対応するための柔軟性を提供
- クライアントがAPIを活用して他のセキュリティツールやシステムと連携することで、セキュリティインフラ全体をカスタマイズできる仕組みを提供する
市場動向・なぜこの会社なのか?
- 現代の企業のIT環境は、クラウドベースやマイクロサービスのアーキテクチャに急速に移行しているが、多くのサイバーセキュリティ製品は依然として「箱入り」ソフトウェアに依存してるこれにより、以下の課題が生じています:
- 導入・カスタマイズの難しさ:他のツールとの統合が複雑で、セキュリティ運用が非効率になる。
- リアルタイム対応の欠如:インシデント対応が手動で行われ、攻撃への対応が遅れるリスクがある。
- LimaCharlieは、こうしたギャップを埋め、セキュリティ運用をDevOps化することで、より効率的で柔軟なソリューションを提供します。
- このアプローチは、特にMSSPやMDRが顧客ごとに異なるニーズに対応する際に大きな価値を発揮する
顧客・競合・パートナー
- 顧客:MDRやMSSPのようなセキュリティサービスプロバイダー
- パートナー:SIEM(Security Information and Event Management)やSOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)ツールなどを提供するベンダー。こうしたツールを統合することで、包括的なセキュリティソリューションが提供可能になる
- 競合: CrowdStrike、SentinelOne、Carbon Black、Tines、Uptycs、Cysiv(API駆動型のスタートアップ)
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