Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はIris Automationです。
Iris Automationはドローン等の小型無人飛行機向けの衝突検知システムの開発・販売を行っています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Iris Automation
https://www.irisonboard.com/
サービス/プロダクト概要
- 以下のハードウェア(HW)とHWから得た情報を解析し機体制御を行うソフトウェア(SW)の提供を行う
- CASIA G:地上に設置するカメラセンサーで飛行区域の監視を行う
- CASIA A/X:小型無人飛行機に設置するカメラセンサーでCASIA Gから得た情報も踏まえ機体制御に必要な情報収集を行う
特徴/提供価値
- HWは汎用カメラモジュールを用いライダー・レーダーを用いるより安価に提供できる
- さらにライダー・レーダーよりFCC認証(電波法)を受けるプロセスが短くコスト削減できる
- コア技術は小型無人飛行機に特化した自己位置推定、物体検知、機体制御を行うSWアルゴリズムにある
- FAA(連邦航空局)から操縦者が目が届かない範囲での無人飛行許可を同社が初めて得ており、システムとしての正確性・安全性についてもお墨付きを得ている
ビジネスモデル
- CASIA G(年間約$20K)とCAIA A/X(年間やく$40K)をSaaS型で販売
顧客課題・市場動向
- 今後ドローン、小型無人飛行機等が普及するにつれ、”空の混雑”は益々加速する
- 一方で現在の規制下においては他の飛行物体を回避するのはパイロットの責任と規定されているのみである
- パイロットの目視では検知不可能な小型飛行物体同士または他の大型飛行機との衝突防止において同社のような遠隔機体検知・制御技術導入が期待されている
- 現在同社が注力しているのはDFR(Drone as First Responder)という市場である
- これは警察や消防が通報を受けた際に初期的に事故現場にドローンを派遣し現状確認・指示を行うものであり、米国各州・市町村レベルにおいて導入検討が進んでいる
- その他大型プラント設備の点検等における活用が次の市場として見込まれる
顧客・競合・パートナー
- 競合:DJIをはじめとするドローン、無人飛行機機体メーカー(重量制限が課題)、PrecisionHawk、AgEagleのようなプラント点検、農業向けに特化したドローンの自律制御と分析アプリケーションを提供する企業がある
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