注目ベンチャー紹介:Final Spark

2024
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Written by Hiroshi Tanaka

今回の注目ベンチャーの紹介はFinal Sparkです。

Final Sparkは、ヒト脳オルガノイドを用いたバイオプロセッサーを開発します。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Final Spark

https://finalspark.com/

サービス/プロダクト概要

  • ヒト脳オルガノイドに電極を接続して電気信号のインプット/アウトプットを得るバイオプロセッサーを開発
同社技術を紹介する記事より


特徴/提供価値

・ヒト脳オルガノイドを組み込んだバイオプロセッサーを開発

・通常のデジタルプロセッサー(CPU)の100万分の1以下の消費電力を実現

・一つのプロセッサーに、4つの多電極アレイ(MEA)を配置、各MEAに4つのオルガノイドを組み込む。

・各オルガノイドは、電気刺激を与えたり神経活動を記録したりするのに使用される8つの電極によって接続される。

・データの入出力は、30kHzのサンプリング周波数と16ビットの解像度を持つデジタルアナログ・コンバーターを介して双方向に伝送される。

・ 「マクロ流体システム」により脳オルガノイドの生命機能を維持。寿命は3ヶ月。

ヒト脳オルガノイドのSEM画像(同社資料より)

ビジネスモデル

・研究機関向けに、$500/monthでバイオプロセッサー利用可能となるサブスクサービスを提供。

   *一般個人や法人向けには、別途使用料金を設定。

市場動向・なぜこの会社なのか?

・AIトレンドにおいて通信回路内の消費電力が問題になっている。

・同社のバイオプロセッサーはヒトの脳のニューロンネットワークを用いたコンピューティングであるため、消費電力を大幅に低減する。

・従来の方法では、ヒト脳オルガノイドは2時間で機能しなくなるが、同社は独自のマイクロ流体システムを適用することで、3ヶ月の寿命を確保する。

同社資料より

顧客・競合・パートナー

・顧客:研究機関

            (Michigan大学、York大学など、9校)

・パートナー:Alp Vision, sknmtch

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

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