Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はFerrum Healthです。
同社はサードパーティのAIアプリケーションを、医療機関の既存インフラに安全かつ簡単に導入できるソリューションを提供しています
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Ferrum Health
https://ferrumhealth.com/
サービス/プロダクト概要
- 医療機関がサードパーティのAIアプリケーションを既存インフラに安全かつ簡単に導入できるソリューションの提供
特徴/提供価値
- 医療機関がサードパーティーのAI(例:放射線画像から肺がんの兆候を見つけるAI)を簡単に導入できるソリューションを提供
- AI導入にあたる医療機関のIT部門の大幅な関与を回避し、コストと導入時間を削減することが可能
- 医療機関のファイアウォール内で完全にコンテナ化されたインフラストラクチャを使用しており、患者データのセキュリティとプライバシーを保護ができる
- 医療機関が持つ大規模な医療データセットを扱う際、高速かつ効率的にAIによる分析を可能にする
(1)データの正規化と標準化、
(2)特徴抽出とデータリダクション、
(3)分類とメタデータの付与
等のデータ前処理に特徴
ビジネスモデル
- (コンテナ化された)インフラ利用におけるサブスクリプションフィー + AIアプリケーションの使用量に対するトランザクションフィー
市場動向・なぜこの会社なのか?
- クリニカルAI市場は急成長しており、病院や医師からの需要は高まっている
- 一方で、医療機関で扱う機微情報をサードパーティのAIで分析することは医療機関にとってはハードルが高く、医師等も使い慣れたシステムやワークフローの変更は望んでいない
- Ferrumは、医療機関システム、オペレーションを熟知した創業メンバー(PeluはStanford Medicine+BioEngに勤務後に、臨床医の会話を医療メモに変換しEHRに転送するAugmedixを創業。同社は2023年に上場)が開発したインフラストラクチャであり、新興のクリニカルAIベンダーだけでなく、既存の病院クライアントにソフトウェアを提供するソフトウェアベンダーと共存するビジネスモデルを実現している
顧客・競合・パートナー
- 顧客:医療機関、現在は特に大規模な放射線画像等を扱う部門
- パートナー:GE、オラクルなど医療機関向けに基幹システムを展開するソフトウェアベンダー
- 競合:医療機関向けにデータウェアハウスを提供する会社、データのマーケットプレイスなど潜在的には多くの競合が存在
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