Written by Hiroshi Tanaka
今回の注目ベンチャーの紹介は、FABRIC8LABS です。
FABRIC8LABS は、自社開発したECAM方式の金属3Dプリンターを用いて、銅の構造物を製造・販売します。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
FABRIC8LABS
https://fabric8labs.com/
サービス/プロダクト概要
- ECAM方式の金属3Dプリンターを用いて、銅の構造物を製造・販売。
特徴・提供価値
- ECAM(Electrochemical Additive Manufacturing)方式の3Dプリンターを開発。自己開発した3Dプリンターの特長が活きるアプリケーションを製造・販売。
- 主なアプリケーション: CPU・GPU用のヒートシンク、5G用RFアンテナ、特別仕様のコネクター など。
- 電気化学的にCuを析出(金属メッキと同じ原理)
- 他の金属3Dプリンターに比べて、高解像、低温加工、高アスペクト、低表面粗さを特長とする
- プロセス原理上、直角にオーバーハングする形状の構造物も製作可能
- 低純度の銅原材料から高純度の製作物を得る。=省エネ
- 最小線幅=50um, 表面粗さRa(micon-inches)<50
- 最大形成物量=40,500 cc, 最大形成速度=220cc/hr
ビジネスモデル
- ECAM方式の3Dプリンターの開発・設計・製造・販売
なぜ今この会社なのか
- ECAM方式により高純度Cuの3D構造物を形成する。
- 銅の低い抵抗値および高い熱伝導度が必要とされるアプリケーションへの採用が期待される。
- 切削工作機器による製作と比べて、構造体をなる箇所にのみ銅を使用することになるため、銅原材料を無駄なく利用できる。低コスト。
- 現状の解像度は50um。原理上、電極プレートのピッチを微細にすることで高解像化が可能。
- 他の金属3Dプリンターと比較して、低温プロセスとなることも優位点。
- 銅鉱物の精製プロセスを省くことができることから省エネ機器といえる。
顧客・競合・パートナー
- 顧客:TDK, AIC,SIEMENS, INTEL
- 競合:Desktop Metal VELO (ECAM方式3Dプリンターをもつ競合はいない)
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