Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はElementary Roboticsです。
同社は製造業の品質検査のためのAIマシンビジョンプラットフォームの開発・販売を行っています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Elementary Robotics
https://www.elementaryml.com/
サービス/プロダクト概要
- 製造業の品質検査のためのAIマシンビジョンプラットフォームの開発・販売
特徴/提供価値
- 従来のDL(Deep Learning)モデルを用いた品質検査ソリューションはDLモデルがブラックボックス化され、モデルをアップデートする度に追加コストの発生、導入・改修期間の長期化を招いていた。
- 同社製品は顧客がノーコード、直感的なUIを通じて検査ワークフローや基準の変更等を行うことでモデルを顧客主導で継続的にアップデートすることができる
- DLモデルは他社含む(推定)匿名化された膨大なデータセット、顧客のアノテーションをもとに同社クラウド環境上でトレーニングされ精度を高め続ける。例えば、判別が難しい透明フィルムの破れなども識別でき、文字ベースで何が起きているか(例:異常検知してアラートを出すだけでなく、「この部分が破れている」など)等の画像だけでなくマルチモーダルな情報も付加される。
- トレーニングされたDLモデルは顧客LANにデプロイされ(同社は専用のGatewayを提供) 、クラウド型DLソリューションの課題であった、データ負荷、情報セキュリティの課題に対応する
ビジネスモデル
- 上記Gatewayと顧客IDベースのソフトウェア従量課金
- 現状代理店経由は少なくエンドユーザーに直接導入
市場動向・なぜこの会社なのか?
- 世界中の製造工場が労働力不足に悩まされており、中でも品質検査職は最も充足が難しい職種の一つとなっている。製造業で募集されている職種の10%以上が品質または検査関連であり、業界で3番目に採用が難しい職種となっている
- 従来の“AIを用いた品質検査ソリューション”は多く存在するが、前述のモデルのトレーニング、導入、改修、セキュリティ対策などが課題であり、ともすれば人員・費用増加の要因となっていた
- 同社は現場導入、オペレーションまで考慮したソリューションとなっており、既に多くの導入実績を有する
顧客・競合・パートナー
- 顧客:CPG、自動車などの製造業者。プロセスや業種は特に問わない模様
- パートナー:製造業向けシステムインテグレーター、産業機械メーカー(例:同社品質検査ソリューションと産業機械をセットで顧客に提案する)
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