注目ベンチャー紹介:Dispatch Goods

2023
4
17

Written by Yuhei Yano

今回の注目ベンチャーの紹介はDispatch Goodsです。

Dispatch Goodsはオンラインデリバリーを受け付けるレストランやオンラインミールキットデリバリーブランドが、

簡単に再利用可能パッケージオプションを消費者に提供することを促すフルフィルメントサービスを提供しています。

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※

Dispatch Goods

https://dispatchgoods.com/

サービス/プロダクト概要

  • BtoB向け再利用可能パッケージフルフィルメントサービス
画像出所:同社Webページ

特徴/提供価値

  • 同社が、再利用パッケージの提供、回収、洗浄、選別、再配布をレストランやミールキットデリバリーの代わりに請負うことで、ビジネスオーナーは使い捨てパッケージからリユースモデルへの切り替えを安価・手軽に実現できる
  • 前述のようなロジスティックスシステムを既存の流通網とは別に(または追加して)自社で整える必要があるため、レストラン、ミールキットデリバリーオーナーにとって、パッケージリユースオプションを提供することは簡単ではない
  • また、環境配慮意識が高い消費者であっても、追加費用負担、煩雑なオペレーション(通常悪いユーザー体験)を犠牲にしてまでリユーサブルパッケージオプションをわざわざ選択するインセンティブはない
  • 同社はこれらの課題を解決するために、複数のビジネスオーナーからリユーサブルパッケージオプションをまとめて自社のフルフィルメントセンターで受け付け、同時にECフロントエンド、在庫管理システム、WMS(倉庫管理システム)を繋ぐAPIを提供する
  • これによりビジネスオーナーは簡単に、しかも消費者負担を最小化しリユーサブルパッケージオプションを提供することが可能になる
  • 同社の肝は目標粗利率を確保するために、倉庫作業、配送作業等を最適化することであり、これは上記自社システムからとれるデータを活用した倉庫配置、倉庫内ライン配置、ワークフロー改善、物流事業者等のパートナーシップ見直しが競争優位となっている
画像出所:同社Webページ

ビジネスモデル

  • フルフィルメントサービス利用料(サブスクリプション)と注文あたりトランザクションフィー

顧客課題・市場動向

  • Grubhub、UberEats、DoorDashといったフードデリバリーサービスの手軽さと便利さに加え、パンデミックによる対面での食事の制限もあり、米国の消費者の60%以上が週に1回以上テイクアウトを注文していると言われる
  • 一方で、それらはプラスチック容器やその他のパッケージという形でゴミを増加させていることは言うまでもない
  • しかしながら、食事や食料品の「配達」のためのインフラ(バックエンドサービス)はパンデミック以降急速に普及したが、「再利用」を促すインフラは不足しており、多くの事業者が再利用オプションを提供することができていない

顧客・競合・パートナー

  • 競合:米国を中心にArchive、LoopReturns、OneFive、Path、TheRounds、Trove、Vehoなど各商品(例:高級アパレル特化)、サービス、サプライチェーンに特化した再利用促進サービスに取り組むベンチャーが生まれてきている
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※

こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
info@tgvp.vc
TGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。
この記事のタグ
ブログに関するお問い合わせフォーム
Contact