Written by Hiroshi Tanaka
今回の注目ベンチャーの紹介は、CytoTronicsです。
CytoTronicsは、独自設計のCMOSを用いて電気的に生きた細胞を解析。製薬用の解析手法および機器を開発します。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
CytoTronics
https://cytotronics.com/
サービス/プロダクト概要
- CMOS上の細胞に対して、リアルタイムに電気的・電気化学的な分析をおこなう製薬手法および機器開発
特徴・提供価値
- 20umピッチのCMOSによって電気的操作および電気特性(インピーダンス)の解析が可能
- 生きた状態の細胞の動的特性を測定することが可能
- 電気化学的に細胞の接着、成長、代謝をうながすことが可能
- 既存手法の光学解析に比べてハイスループットに解析 (一度に10,000 well以上。既存手法<1,000 well)
- 将来的には、スケールアップすることも容易
ビジネスモデル
- 製薬用の測定機器の開発および販売
- 2024年から顧客向けに機器提供することを計画。
なぜ今この会社なのか
- 既存の製薬プロセスにおいては、光学機器を用いた細胞の静的な構造解析をすることが一般的。
- 既存の解析手法では、臨床試験において90%の候補薬剤が機能面でパスしない。また、解析スループットは低い。
- 同社が開発するCMOS基板を用いた解析手法は、電気的に細胞の動的特性をハイスループットに解析することを実現する。
- 当社が新事業として開発している3D細胞培養事業とマイクロ流路製造事業との関連性が強く、事業連携の可能性もある。
顧客・競合・パートナー
- 顧客: 武田薬品、小野薬品、第一三共
- 競合: BioTek, Sartrius
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