Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はCitrine Informaticsです。
Citrine Informaticsは、あらゆる産業に向けたマテリアルインフォマティクスツールを開発・販売しています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Citrine Informatics
https://citrine.io/
サービス/プロダクト概要
- マテリアルインフォマティクスツールを提供しており、データ管理、仮想実験、GenAIを利用した研究/情報検索機能などを保有
特徴・提供価値
- Citrine DataManager(CDM)は、企業が独自の化学処方や材料仕様を取り込み、CitrineのジェネレーティブAIツールで分析できるようにするソフトウェアツールで、機械学習(ML)とシミュレーション技術を使用して、望ましい結果を生成するために必要な実験回数を減らし、AIアルゴリズムが成功できるようにデータを構造化する。ELNやLIMS機能だけではなく、データを活用可能にする
- Citrine VirtualLab(CVL)は、企業が事前に定義された仕様に適合する可能性の高い化学配合や材料を迅速に特定することを可能にするツールで、小規模なデータセット、グラフィカルなモデル作成、フローの体系化/ライブラリ化が可能。ユーザーフレンドリーなUXで加工条件や原料のパラメータを調整し、実験モデル/フローを入れることで、何百、何千もの実験をシミュレーションし、ビジュアル化して表示する。
- Citrine Catalystは、大規模言語モデルを活用するデジタルアシスタントであり、関連するリサーチへのより良い、より迅速なアクセスを提供すし、研究者は材料や化学関連の質問に対する回答を、迅速かつ効率的に得られるようになる。
- 化学製品、CPG、塗料/コーティング、食品/飲料、金属、紙など、あらゆるタイプのリサーチに使用可能で、無機/有機問わず利用が可能
ビジネスモデル
- サブスクリプションモデルで、50,000~100,000ドル/月
- 別のsモールプラン(上記よりも低価格)も検討中
なぜ今この会社なのか
- 従来の材料開発は試行錯誤を繰り返す時間とコストのかかるプロセスだが、AIなどのデジタル技術を用いたMIツールを活用することで、膨大な実験データや論文データを解析し、求める性能を満たす材料の探索を効率化することが可能
- シミュレーションをデジタル上で行うことで、これまで不可能だったような新規材料の創出も期待でき、特定の特性を持つ全く新しい材料を設計することも可能となる。
顧客・競合・パートナー
- 競合製品:Mutiscale TechnologiesなどのMIツール、LIMS(Laboratory Information Management System)、自社開発のIn-houseのMIツールなど
- 顧客:化学製品、CPG、塗料/コーティング、食品/飲料、紙などのあらゆる産業
- (販売)パートナー:SCSKと連携し日本での販売も開始(2022年)
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