Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はCircular Systemsです。
Circular Systemsは繊維廃棄物からコットンを、農産物の廃棄からリネンに近いバイオファイバーを生産しています。
ファッション業界における生地の廃棄や世界のCO2排気量の削減に寄与することを狙っています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Circular Systems
https://circularsystems.com/
サービス/プロダクト概要
- 繊維廃棄物からコットン(Texloop)を、農産物の廃棄からリネンに近いバイオファイバー(Agraloop)を生産
特徴・提供価値
- 繊維廃棄物から生産されるコットンのTxtloopとCBDやパイナップルの葉などの農作物や農業廃棄物から作られた新しいバイオファイバー(リネンに近い素材)のAgraloopを生産
- 通常の繊維製法と比べ、水の利用量、CO2排出量、エネルギー使用量を大幅(50%以上)削減可能
- 酵素を利用した製法で、原料(繊維廃棄、農産物廃棄)から繊維を製造(技術内容確認中)
- 大手のアパレルブランドでの製品利用も始まっている
ビジネスモデル
- ビジネスモデルは、繊維メーカーへのライセンス供与
- 中小企業の設備更新は必要なく、既存の設備でCircular Systemsのプロセスを利用可能
なぜ今この会社なのか
- 年間9200万トンの繊維廃棄物が焼却または投棄されている
- ファッション産業は年間1,000ギガトン以上のCO2を排出しており、世界総排出量の10%に相当
顧客・競合・パートナー
- 顧客:繊維、布業者、アパレル企業
- 競合他社:ALT TEXは農業廃棄物よりバイオポリマーを生産(ALT TEXのTGVPブログ)
その他の競合企業は、生分解性繊維はを特定の材料(パイナップルの葉、オレンジ、ワイン廃液、コーヒー豆など)から製造
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