Written by Yuhei Yano
今回の注目ベンチャーの紹介はBioSkrybです。
同社は次世代シングルセル解析技術を提供するバイオテクノロジー企業です。
シングルセルのゲノム、トランスクリプトーム、およびプロテオームを同時かつ高精度に解析するためのツールを開発しています
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
BioSkryb
https://www.bioskryb.com/
サービス/プロダクト概要
- シングルセルのゲノム、トランスクリプトーム、およびプロテオームを同時かつ高精度に解析するためのツール(試薬と解析ソフトウェア)を開発しています
特徴/提供価値
- 主力製品は「ResolveDNA」と「ResolveOME」であり、これらはシングルセルのゲノム、トランスクリプトーム、およびプロテオームを同時かつ高精度に解析するためのツール。
- 特に、PTA(Primary Template-DirectedAmplification)技術を用いた高均一性の全ゲノム増幅を実現し、研究者に包括的なデータを提供する。主な特徴は以下の通り
- (1)高精度解析: PTA技術により、ゲノム全体を均一かつ高精度に増幅し、増幅エラーを最小限に抑える
- (2)マルチオミクス解析: DNAとRNAの同時解析が可能で、細胞の全体像を包括的に把握できり
- (3)短時間の作業プロセス: シンプルなプロトコルと自動化対応により、研究者のハンズオンタイムが短縮される
- (4)高スループット: 96ウェルおよび384ウェルプレートに対応し、液体ハンドリングロボットとの互換性もあり、大規模なサンプル解析が可能
ビジネスモデル
- 試薬キット形式で提供され、既存のシーケンシングプラットフォームと互換性がある
- クラウドベースのデータ解析プラットフォーム「BaseJumper」を提供し、データの解析と可視化をサポートする
市場動向・なぜこの会社なのか?
- シングルセル解析技術は、精密医療や次世代診断ツールの開発において重要な役割を果たしている
- 特に、遺伝子発現の異常や病気のメカニズムを解明する上で、不可欠
- BioSkrybの技術は、これまでの解析方法よりも高精度、効率的かつ低コストであり、研究者が細胞の機能や病態をより深く理解するための強力なツールとなる
顧客・競合・パートナー
- 顧客:主に病院、ラボ(がん研究者、神経科学研究者、遺伝子編集研究者など)
- 競合: Mission Bioや10x Genomics。BioSkrybはPTA技術による高精度な解析とマルチオミクス解析能力で優れている
- パートナー: イルミナ等の主要なシーケンシング企業
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