注目ベンチャー紹介:Asha Health

2024
12
24

Written by Yuhei Yano

今回の注目ベンチャーの紹介はAha Healthです。

慢性疾患患者を対象とする医療機関が自らAIクリニックを構築し、患者とのインタラクションを自動化・最適化することを可能にするプラットフォームを提供しています

※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

Asha Health

https://www.zeodac.com/

サービス/プロダクト概要

  • 慢性疾患患者に対して継続的な教育、指導、サポートを提供するためのAI駆動型プラットフォームを提供
  • 医療機関が自らのAIクリニックを構築し、患者とのインタラクションを自動化・最適化することを可能にする。
  • 医師の診療と診療の合間に患者を週単位でフォローアップし、健康管理を促進することを目指している
  • AIエージェントとリアルなスタッフ(ナースなど)を組み合わせ、患者を最適な健康状態へ導く仕組み
  • このシステムは完全に自動化されており、医療機関のスタッフの負担を増やすことなく、追加収益を生み出すことが可能
画像出所:https://huntscreens.com/en/products/asha-health

特徴/提供価値

  • 患者中心のケアの強化:
    • クリニックは定期的なフォローアップと教育を通じて、患者エンゲージメントを向上させることができる
    • 慢性疾患患者にとって重要な、医師との診療間のケアギャップを埋めることができる
  • AI駆動の効率化:
    • AIエージェントと補助スタッフが患者のケアプロセスを自動化
    • 医療スタッフの負担を軽減し、より多くの患者への対応が可能に
  • 収益性の向上:
    • ゼロエフォートでクリニックに新たな収益源を提供
    • ケア提供の利益率を高め、価値に基づくケア(VBC)の成果を向上
  • 多様な診療分野での適用:
    • 内科、循環器科、呼吸器科、救急医療など、幅広い診療分野に対応

ビジネスモデル

  • 医療機関が自らのAIクリニックを立ち上げるためのプラットフォームをトランザクション型(医療機関が診療・ケアを提供する辺りの課金)で提供してる
  • 医療機関はこのプラットフォームを活用して、
    • サブスクリプション収益: 定期的な利用料での収益モデル
    • 追加サービス収益: 患者ごとのインタラクションや機能拡張に応じた料金モデル
  • を実現し、医療機関にとっては、初期投資を抑えつつ、既存の診療収益に新たな付加価値を加えることが可能になる

市場動向・なぜこの会社なのか?

  • 慢性疾患患者の数は増加の一途をたどっており、米国では約1億2000万人が慢性疾患を抱えている
  • このような患者には、数ヶ月に一度の診療だけでは不十分で、継続的なケアが求められている
  • しかし、多くの医療機関は日常業務に追われ、こうしたケアのギャップを埋める余裕がない
  • Asha Healthはこの課題に対し、AIを活用した効率的でスケーラブルなソリューションを提供
  • 市場動向としても、価値に基づくケア(Value-Based Care)が注目されており、Asha Healthのサービスはこの新しい潮流に対応したものとなっている

顧客・競合・パートナー

  • 顧客:
    • 慢性疾患患者を対象とする医療機関
  • パートナー:
    • 医療機器メーカーや電子カルテ(EHR)システムとの統合を進めることで、よりシームレスな患者体験を提供
  • 競合:
    • Codex Health: 心血管代謝疾患に特化したAIプラットフォーム
    • Phreesia: 患者チェックインの効率化を提供するプラットフォーム
    • Clearwave: 多機能な受付ツールを提供
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※

こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
info@tgvp.vc
TGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。
この記事のタグ
ブログに関するお問い合わせフォーム
Contact