Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はArchetype AIです。
Archetype AIは、物理現象の情報を解析し言語化、可視化が可能なボリゾンタルなAIプラットフォームを提供しています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Archetype AI
https://www.archetypeai.io/
サービス/プロダクト概要
- 非構造化センサーデータを分析可能なAIモデル(Newton™)を開発
特徴・提供価値
- テキスト、画像、カメラやマイクだけでなく、温度センサー、慣性センサー、レーダー、LIDAR、赤外線、圧力センサー、化学センサー、環境センサーなどなど、その他のデータソースからの情報を統合し解析することが可能なAIモデルを構築しており、人工知能と実世界のセンサーデータを融合させ、物理世界をリアルタイムで認識、理解、推論することを可能にする
- 異なるセンサーは、関連し相関する異なる物理的特性や現象を測定するが、物理世界全体を符号化するためには、これらすべてのセンサーからの情報を符号化、融合し、単一の表現に処理する必要があり、彼らはすべてのセンサーデータのための単一の基礎モデルを開発している。
- Newtonは、センサーデータから直接物理的な世界について学習する初のAI基盤モデルで、人類を取り巻く世界の複雑な行動パターンを理解するLarge Behavior Model(LBM)である。
- Newtonは顧客のデータを用いて基礎モデルを学習することはなく、利用の際にはAIモデルのクローンをクライアントに導入し、少量のデータからユースケースに合わせた学習を行うことで利用が可能になる。
- ユースケースとしては、大規模な建設現場における工事の安全性を向上や廃棄物を削減、車両状況の認識、住宅の安全性とエネルギー効率化、ロジスティクスとサプライチェーンの最適化、産業機器のメンテナンス予測などがある。
- 参考動画、その他の動画はこちら
ビジネスモデル
- AI(Newton)のライセンスフィー(サービス、ユースケースごとの利用)
- コンサルティングサービス
なぜ今この会社なのか
- 物理AIを可能にする以下の環境や技術開発が進んでおり、流通されているデータに比べ、センサーなどの活用されていないデータ量は膨大。
- センサー - IoT時代(2010年代初頭)はセンサーの普及をもたらし、現在兆単位のセンサー経済の中にいる
- クラウド・コンピューティング - クラウド・コンピューティング・インフラが大規模に採用され、センサー・ネットワークや大規模なAIモデルの構築が可能になった
- MLからAIへのシフト - 見たことのないタスクに汎化し、少数の例から新しいことを学習できる、大規模な変換器ベースのモデルの出現した
顧客・競合・パートナー
- 顧客:自動車会社、建設会社。小売企業などとPoCを実施中
- 投資家:AmazonやHitachiなども出資
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