Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はApplied Carbonです。
Applied Carbonは、農業廃棄物からバイオチャー(炭)を生成し、農作物の収率の向上とCarbon Creditの販売を行っています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は社内限りです※
Applied Carbon
https://www.appliedcarbon.com/
サービス/プロダクト概要
- 農業廃棄物からバイオチャー(炭)を生成する機械を製造し、バイオチャー生成による農作物の収率の向上とCarbon Creditの販売
特徴・提供価値
- 作物残渣からバイオチャー(炭)をワンストップで生産する機械を生産しており、精密な自動化、リモートセンシング、高度な分析、熱分解を駆使し、土壌の健全性と農村地域の改善にもつながる耐久性のある炭素除去を実施。
- 移動式のシステム(固定的な大型施設でがない)であり、トラクターに接続することで、作物残渣を拾い、その場で熱分解し、バイオ炭生成する。この様な生産方法により、バルク原料の輸送が不要になり、1トンあたりのコストが削減され、農家にとって経済的に実行可能サービスとなる。
- プロセスは、作物残渣を農地から直接回収し、粉砕し、別分解を行う。熱分解によりバイオ炭が生成され、水で冷却されそれが農地に撒かれる。バイオ炭を生成することで、農地に栄養を与えることができ、作物の収率が向上する。バイオチャーは、農地に対し、養分の保持、保水力の強化、微生物活性化などの良い影響を与える。
- 現在はパイロットステージでパートナーとともに、機械の改良及びダッシュボード(ソフトウェア)を開発している。
- 参考ビデオ
ビジネスモデル
- 農家に向けた、バイオチャー生産サービス(Biochar as a Service)*AppliedCarbonが直接機械を管理
- カーボンクレジットの販売
なぜ今この会社なのか
- カーボンクレジットを生産する際の大きな課題は大きなコストであり、特に生産(CDR)設備のCAPEXが大きい。
- カーボンクレジットの販売だけでなく、植物残渣の処理問題、作物の収量増加など社会的なインパクトを大きくできる。
顧客・競合・パートナー
- 顧客:(バイオ炭)農家、(カーボンクレジット)大企業
- パートナー:USDA (米国の農林水産省)との3年のパイロットプロジェクト実施中
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