Written by Yusaku Masunaga
今回の注目ベンチャーの紹介はAnChain.AIです。
AnChain.AIはWeb3向けのサイバーセキュリティサービスを提供しています。ブロックチェーンのセキュリティ、リスク管理、コンプライアンス対応などの機能を提供し、米国証券取引委員会(SEC)を含む政府機関でも利用されています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
AnChain.AI
https://anchain.ai/
サービス/プロダクト概要
- ブロックチェーンのリアルタイム監視、フォレンジック、スマートコントラクトの監査などを行うソフトウェアスタックを提供
特徴・提供価値
- ブロックチェーンセキュリティのためのSCREEN、CISO、BEI APIの3製品を提供。
- SCREENは、スマートコントラクトのリスク評価エンジン。ソースコードのリスク分析とDeFiやNFTなどの各トランザクションのモニタリングを行う。米国証券取引委員会で採用されている(FTX事件の捜査にも利用)。
- CISOは、暗号通貨のフォレンジックプラットフォームで、AIを活用して不正なウォレットやマネーロンダリングのリスクの発見を行う。
- BEI APIは、暗号通貨のコンプライアンス遵守のためのソリューションで、デジタルアセットの管理やリスク評価を行うことができる。
- 製品はSaaSで提供。
ビジネスモデル
- 年間契約のサブスクリプションモデルで、上記3製品のバンドルで10万ドルから。
なぜ今この会社なのか
- グローバルのWeb3・ブロックチェーン市場は2022年に71.8億ドルだが、2029年までに1638億ドルにCAGR 56.3%で成長。
- トークンの盗難やFTX事件のような詐欺事件なども増加。
- Chainalysisのようなブロックチェーンのコンプライアンスサービスも存在するが、自動化でき開発や管理の柔軟性の高いサービスは少ない。
- SECだけでなく各国の監督当局からも多数問い合わせを受けている。
顧客・競合・パートナー
- 顧客は、RippleやSOLANAなどのブロックチェーンプラットフォーム、pwcなどの会計事務所、SECやIRSなどの政府や監督当局
- 業界のトップは86億ドルのバリュエーションと言われるChainalysis
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