Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はAmbercycleです。
Ambercycleは、使用済みの衣服から独自の技術でポリエステルを分離し、バージン品質のポリエステル(cycora®)を生産します。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
Ambercycle
https://www.ambercycle.com/
サービス/プロダクト概要
- 使用済みポリエステルをリサイクルし、バージン品質のポリエステルを生産
特徴・提供価値
- 使用済みのポリエステルを消費者や産業廃棄から回収し、バージン品質のポリエステル(cycora®)を生産
- 使用後には再度リサイクルを行うことができ、ポリエステルのクロードループを実現する
- リサイクルの流れは、原料(使用済みポリエステル含有衣服)の回収→原料の裁断→圧縮→リアクター内での反応→リサイクルレジンの生成である
- コア技術は、ポリエステルを他のポリマーと分離すること及び、リサイクルプロセスを実施する際の触媒や反応環境である
- 通常のポリエステル繊維の生産と比べ40%以上のCO2を削減して生産が可能となる
- 将来の開発ロードマップとしては、ポリウレタン、セルロース、ナイロンのリサイクルプロセスも開発を検討
ビジネスモデル
- 生産したリサイクルポリエステル(チップ状)の販売
- 将来的にはGORE-TEXの様な商標や生産ライセンシグモデルを検討中
なぜ今この会社なのか
- ポリエステルはアパレルに最も使用されている化学繊維であり、環境へのインパクトが大きい
- H&MやLVMHユニクロLululemonなど多くのアパレルブランドが2025-30年には50%以上のリサイクル/サステナブルポリエステルの使用を宣言している
顧客・競合・パートナー
- 顧客/パートナー:Cycoraを利用したH&M社との商品開発、Inditex(ZARA)との€70Mの契約も発表済み
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
TGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。