Written by Issei Kusano
今回の注目ベンチャーの紹介はALT TEXです。
ALT TEXは食品廃棄物を原料としたバイオプラスチック(繊維)を開発しています。
アパレル業界に対して生分解性の繊維を提供し、世界の衣服の廃棄問題の解決を狙っています。
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
ALT TEX
https://thealttex.com/
サービス/プロダクト概要
- 食品廃棄物から生分解性のバイオポリマー(衣類利用がターゲット)を製造
特徴・提供価値
- 炭水化物含有率10%以上のあらゆる種類の生ごみを受け入れ、バイオポリマーの生産が可能
- 現状の製品品質(引張強度)は綿よりも強く、既存のポリエステル繊維よりは弱い
- コストは既存のプレミアムサステナブル繊維の半額程度だが、既存のポリエステル繊維よりは高価
- サプライチェーンは、食品廃棄物収集→発酵→重合(ポリマー化)→繊維/布業者→ファッションブランド
- 製造工程における特許を保有/出願中
- 最終的には製造工程を垂直統合し、生産コストを下げていく戦略
ビジネスモデル
- バイオプラスチック(繊維向け)の販売
- 将来的にはファッションブランドと連携し、ALT TEXのブランドラインの確立を目指す
なぜ今この会社なのか
- 市場において、衣服の廃棄物を減らすためにポリエステル繊維の代替品が求められている
- 世界のエコファイバー市場規模は2019年に405.8億米ドルとされ、2020年から2027年にかけて年平均成長率(CAGR)4.6%で成長すると予想されている
顧客・競合・パートナー
- 顧客:繊維、布業者、アパレル企業
- 競合他社:Circular Systemsは農業廃棄物よりバイオポリマーを生産
その他の競合企業は、生分解性繊維はを特定の材料(パイナップルの葉、オレンジ、ワイン廃液、コーヒー豆など)から製造
※取り扱い注意!こちらの情報の展開は凸版印刷内のみです※
こちらの記事に対するお問い合わせやMTGの依頼などはこちらのアドレスからお気軽にご連絡ください。
TGVPは米国を中心としたスタートアップ企業とTOPPANグループの連携を推進しております。